大人的恋愛事情
指先の強弱に駆け上がる快楽。
シーツに染み渡る藤井祥悟の匂い。
身体が重なり合う事により感じる、藤井祥悟の隠せない欲望。
溶け合うほどのキスが離れると、胸に広がる甘い疼き。
「……あぁ……っ」
早くと願う脳内が求めるものはそれだけになり。
スカートを脱がされる暇もなく下着を脱がされ、誰のためだったのか、今やどうでもよくなったそれで準備が出来た藤井祥悟の舌が胸から離れた。
一瞬の間に違和感を感じて視線を向けると、藤井祥悟の熱いのか冷たいのかよくわからない視線が私を見下ろしていて。