大人的恋愛事情
 
「悪いな」



どうしてここで謝るのかと思った瞬間、限界らしい藤井祥悟が容赦なく私を満たした。



「んっ……っ」



いきなりの侵入に拒絶を示すそこは、拒絶しているのに、受け入れるという相反する動きで藤井祥悟を追い詰める。



「我慢できねぇ」



「あぁっ……」



満たされていく快感が、背筋を這いあがりそれが口から洩れるかのように甘い声が出る。



本気で簡単にイクつもりの男は、我慢できないというよりするつもりもないように思え。



始めからの強い律動に着いていけない私は、芯からの快楽を逃したまま深く満たされる。



「あっ……ぁ」
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