大人的恋愛事情
 
暫くベッドから起きることなく、抱きしめられていると気分を変えるように藤井祥悟が呟くような声を出す。



「腹減った……」



確かに、時間はもう昼。



「結局、片付けしないままだったな」



「そうだね」



「何か食う?」



「残り食べようか、雑炊でもする?」



私がそう言うと、それまで優しく身体を撫でていた手が胸に回る。



「そうだな」



全裸で毛布と布団に包まり寝ているので、胸へと這う手は簡単に素肌へと触れてくる。
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