大人的恋愛事情
「金曜からいたの?」
「まあ」
「いつまで?」
そう聞いた私に、よほど頭が痛いのか髪に手を差し入れ頭に触れる圭が小さく呟いた。
「……日曜の夕方」
そりゃあこの寒空の中、吹きっ晒しのマンションのドア前にずっといたりしたら、当然風邪もひくだろう。
鍵を持ってたんだから、入ればいいものをそうしなかった圭。
「立って」
「……」
「そこ退かないと、入れないから」
「繭、話が……」
呟くように言う圭の腕を持ち、引き上げるようにして立ち上がらせる。
「薬飲んだの?」