大人的恋愛事情
 
だからといって、熱のある圭を追い出す気にもなれなくて。



そばを湯がく間、相変わらず同じ体勢で、ソファに身体を預けたまま反応しようとしない圭から体温計を取る。



39度……。



先ほどより0.5度上がった体温に、また私の罪悪感が募った気がした。



いつもならダイニングテーブルのあるキッチンで、食事をするのだけれど、立ち上がるのも大変そうな圭のためソファの前のテーブルにそばを運ぶ。



「食ってないのか?」



ソファがらずり落ちるように、ラグの上に座る圭が二人分のそばを見て聞いてくる。



別に起きるのを待っていたわけではない。



ただ、何度も作ることになると面倒だと思っただけ。
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