大人的恋愛事情
それをあえて言う気にもならないので、黙ってそばを食べ始めると、暫く私を見ていた圭も何も言わずに食べ始めた。
沈黙の中、そばを啜る音とテレビからの騒がしい音が聞こえ、なんだか違和感ないこの状況に妙な気分になり溜息が出た。
「怒ってるのか?」
「別に」
「怒ってるだろ」
「食べたら薬飲んでよ」
話を逸らすため、そう言う私に圭が少し笑う。
「なに?」
笑われるのでそばから視線を圭に移すと、ちゃんと座っていることすら辛いのか、テーブルに肘をつき、頭をそこに乗せてダラけた姿勢でこちらを見ていた。