大人的恋愛事情
 
その日家に帰ると、もちろん圭がいて。



「なにやってるの?」



リビングに入ってそう言うと、キッチンに立っている男がこちらを見た。



「お帰り」



部屋着のままで、フライパンを持ちそんなことを言われても……。



「腹減ったし、飯作ってた」



そう……。



どこまでも呑気な男に妙に疲れた気分になり、ソファにドサッと座る。



どうしてこんなことに?



まあ、どうしてもなにもないか。



私が泊めたんだし、鍵を渡さなかったら当然こうなるわけで。



「食べたら帰って」
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