大人的恋愛事情
くだらない冗談に付き合う気にもなれず、ソファから立ち上がり冷蔵庫に向かう。
キッチンでフライパンを持つ男は、どうやらご飯を炒めているらしい。
「何作ってるの?」
「チャーハン」
どうして圭が私の家でチャーハンを作っているのか、深く考えないようにする。
とにかく、食べたら帰ってもらえばいいだけ。
そうしたら明日からはまた平穏な日常が戻って来るはず……。
冷蔵庫を開けてなにか飲む物を探しても、そこにはたいしたものはなく。
今日、何度目かわからない溜息をついた。
「コンビニ行って来る」
まだ着替えもしていない状態なので、軽く言った私にフライパンに溶いた卵を仕上げに流し込んでいる圭が声を出す。