大人的恋愛事情
何故か私の家でお風呂に入る圭。
それを強く止められない私はいったいどうしたいのか。
洗い物を終えて、ソファにぐったりと座っていると携帯の着信が鳴る。
一瞬ドキッとしながらも、圭がお風呂に入っているのをいいことに電話に出た。
「はい……」
『どうも』
少し照れたような藤井祥悟の低い声が耳元に響く。
何故かこの男は私を安心させてくれるようで、苛立っていた気分が落ち着くのはどうしてなのか。
「どうも」
軽く笑いながら返す。
『なんか照れるな……』
「そう? 帰りなの?」