大人的恋愛事情
どう考えても関係ない。
「随分、藤井さんと仲良いんだな」
冷たい声で言って来る圭は、相手が誰だったのかわかっているらしく。
「だったらなに? てか、もう帰って」
そう言いながら携帯から視線を圭に向けると、扉の柱に凭れ腕を組みながら冷たい声を出す。
「黙ってようと思ったけど、そろそろ限界だな」
「なにが……」
限界なのか、と言おうとした私の言葉は、こちらに向かって来る圭の動きに最後までは言えずに、慌ててソファから立ち上がる。
「逃げんなよ」
どこまでも冷たい声を出す圭が、私の腕を掴み力任せに引っ張る。