大人的恋愛事情
「どうして?」
「お昼に二千円はどう考えても無理ですよっ」
そうよね、美貴ちゃんいつもそう言ってるもんね。
でもね?
そこをなんとか……。
今日は誰の視線も耐えられそうにないのよ。
完全に弱気な私は美貴ちゃんに縋るしかなく。
「奢るから」
「え? いいですよ……」
「いいから、ね? だから和香にしよう?」
そんなことを言う私に、美貴ちゃんが少しニヤッと笑った。
「そうですかぁ? まあ、奢ってもらえるなら行ってもいいですけど……」