大人的恋愛事情
「あいつと付き合ってた一年、正直こんなことばかりしてた」
「こんなこと?」
そう聞き返した私に、視線を窓から店内に戻した。
「こんなところで飯食って、そのままここに泊ったり……」
少し言いにくそうに言って、困ったように笑う圭の顔はどこか恥ずかしそうにも見えて。
「大人ぶってそうする俺に、あいつはいつも憧れた顔で見てた」
そんな告白をする圭が、店内から視線を私に向ける。
その瞳に後悔の色が見えて、揺らぎそうになる私はやっぱり振り切れない気がした。
正直に話す圭は、きっと本気で後悔しているから。
「そんな俺はホントの俺じゃないのにな……」
「……圭」