大人的恋愛事情
描けない未来には、なにが待っているのかなんてわかりもしない。
でも隣に藤井祥悟がいてくれて、熱いのか冷たいのかよくわからない視線が私に向いているのなら。
きっとそれだけで、私は幸せだろうし生きていける気がして……。
「悪い企画と総務に連絡……」
藤井祥悟が私の腕を引き、受付に座り来客を迎えるための、綺麗な女子社員にそう声を掛けると、言葉が終わらないうちに相手が頷く。
「わかりました」
軽く請け負って、電話の受話器を取り上げる。
え?
わかったってなにを?
そう思っていると……。