大人的恋愛事情
 
描けない未来には、なにが待っているのかなんてわかりもしない。



でも隣に藤井祥悟がいてくれて、熱いのか冷たいのかよくわからない視線が私に向いているのなら。



きっとそれだけで、私は幸せだろうし生きていける気がして……。



「悪い企画と総務に連絡……」



藤井祥悟が私の腕を引き、受付に座り来客を迎えるための、綺麗な女子社員にそう声を掛けると、言葉が終わらないうちに相手が頷く。



「わかりました」



軽く請け負って、電話の受話器を取り上げる。



え?



わかったってなにを?



そう思っていると……。
< 517 / 630 >

この作品をシェア

pagetop