大人的恋愛事情
 
マズイ……。



そう思ってその視線から逃れるため、立ち上がり隣のベッドに放り投げられたままの髪留めとネックレスを鏡の前に置く。



俺がそうしている間に、シャツを脱いだ繭が起き上がった。



「シャワーする」



ベッドから降り、歩きだすその腕を思わず掴む。



「なに?」



そう言って振り返る女の上半身は下着だけで。



憧れていた女のそんな姿に押さえきれないほどの欲情が湧きあがり、思わずその腕を引き抱き寄せた。



「脱がせてよ……」



俺の腕の中で甘く囁かれて、断る事も出来ずにその身体に手を這わす。



スカートのホックを外し、チャックを下ろすと重力通りにスカートが身体から落ちる。



下着にヒールという悩殺的な姿の繭が、顔を上げ俺を見た。
< 560 / 630 >

この作品をシェア

pagetop