マイティガード


小柄なアネリに対し、パーシバルは180cmを軽く越える長身。

身体をほんの少し屈めてアネリに触れる様子はまるで動物の親子のようで微笑ましい。


けれど立場はアネリが上で、パーシバルは彼女に従順に仕える身。

この時も、わざわざ入浴中に会いに来たのは、彼の務めるお役目のためだ。


「…お嬢様、ご無礼をお許し下さい。

今すぐにバスタブからお上がり下さいませ。」


「え…?」


一体なぜ?

そう訊ねようとした時だ。




「………ッ、」


足にピリッと小さな痛みを感じた。
何か微弱な電気でも流れたような…。


そう思った直後だ。


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