キミの隣で想うコト
うちらは朝までゲームしたり、DVD観たり、とにかくダラダラな時間を過ごした。


私は一人が嫌いだから、例えダラダラだって、凄く楽しかった。



「うわぁー外明るっ!」
カーテンを開けた隼人が眩しそうに目を細めた。

「気付いたら朝だね。」

「だなぁ。」

「じゃあ、杏は今日午後から授業だから、いったん家戻って寝るわ~。」

「今日授業あったんだ。大変だね。大丈夫?」
隼人は今日とっている授業がないらしい。


「全然平気。慣れてるし。じゃあまた。」

「うん、じゃあね!気をつけて帰ってね。」

「駿も、またね。」

「おう。」


駿は相変わらず、最後まで口数が少ない。



外はやっと日が出てきた時間で、少し肌寒い。まだ人もあまり歩いていなかった。

寒いおかげで、眠気のほうは少し覚めた。


私は、家のベッドに早く倒れ込みたくて、自転車をこぐスピードを速めた。
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