・+◇【短編】White love letter
突然の自分の名前に私はびっくりしました。
「わ‥わたし??」
『うん。小春だよ(^^)
小春が、最初逢った時に「また逢えるかな?」って聞いてきた時はびっくりしたんだ。
俺に逢いたいと思う人なんてこの世にいないと思ってたから。
だから、いつもの癖でどうせ口だけで来ないだろって思ってた。』
あなたの心の傷の深さがひしひしと伝わってきました。
『でも、小春は来てくれた。ドアが開いた時は本当にびっくりしたんだ。
誰かが見舞いに来てくれるなんて願っても絶対叶わないと思っていた夢だったから。
そしてそれからも何度も何度も俺に逢いに来てくれた。』
あなたの目からはさっきより沢山涙があふれていました。
『初めてだったよ、俺を必要としてくれる人なんて。ずっとずっと誰にも必要とされない人間だと思ってたから本当に嬉しかった』
「葉月‥」
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