その妖、危険につき

「…ありがとうございます。あの、神宮寺さん、私、木崎ひなたと言います。堪えられなくなったら、相談してもいいですか?」

「いつでも連絡して。警戒しないでくれてありがとう」


いたずらっぽく微笑む彼を見て、この人は自分が特殊な人間だとわかっているのだと思った。

他人とある程度の線をひいていて、そういう意味では彼もまた孤独なのかもしれない。









「ただいまー」

部屋に戻ると、廉はすでに帰っていた。いつものようにソファの上でふんぞり返っていた。いつもと違うのはその体勢で熱心にプリントを読んでいたことだ。
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