好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「お前また泣いてるのか?」

「ごめん…なさい」

「とにかく、俺はまた隣に行ってるからその間に着替えろ」

「………うん」


渡されたトレーナーも超ダサくて

思わず笑ってしまった。



そっとトレーナーに頬を寄せてみた。


和希の服…

和希の、匂い。


< 201 / 263 >

この作品をシェア

pagetop