好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「…もういいか?」
襖を一枚挟んだ向こうで和希の声がする。
思ったよりもすぐそばで声がして、私はどきっとした。
たった一枚の薄い壁で、彼の横で、服を脱ぐ。
恥ずかしさで指が震えて、制服のボタンが外せない。
「終わったか?」
「ひゃっ、だっ、ダメ!」
慌てて変な声が出てしまった。
「待ってっから、ゆっくり着替えろ」
そんなこと言われても……
襖を一枚挟んだ向こうで和希の声がする。
思ったよりもすぐそばで声がして、私はどきっとした。
たった一枚の薄い壁で、彼の横で、服を脱ぐ。
恥ずかしさで指が震えて、制服のボタンが外せない。
「終わったか?」
「ひゃっ、だっ、ダメ!」
慌てて変な声が出てしまった。
「待ってっから、ゆっくり着替えろ」
そんなこと言われても……