好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「姫は進路表提出した?」

「あ、まだ…明日締め切りだから、それまでまだ考えたくて」

「私、看護師になろうかなって思ってて」


美紀は照れながらも、はっきりと言った。

私は特別には驚かなかった。


「光さんのため、でしょ?」

「まあ…そう、かなっ」


美紀は頬を赤らめながら微笑んだ。





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