好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「姫は大学進学だよね?」

「……え…私…?」


私は一体どうしたいんだろ。

特に何の夢もない。

何のために生きているのか。

生きる目的も…ない――


キーン、コーン……

「やば! チャイム鳴っちゃった!」

慌てて階段を駆け下りる中、

私は悲しみの渦におぼれていた。



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