好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「聖里奈さん、どうしたの!?」


慌てて淳が駆け寄った。

「べ、別に何もないんだけど」

裏で働いている店員に文句を言われたなんて、情けなすぎる。


「あ、ほら、出てきたよ」


淳が、従業員用の出入り口から出てくる店員を指差した。

先ほど、裏で作業していた店員だ。



私はまた悲鳴を上げそうになって、声を飲み込んだ。
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