好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「姫っ!」

美紀は涙を手でぬぐって、まっすぐに私を見た。

「淳の彼女なら…憎いでしょ?」



憎い?


そう、もし淳を愛していたなら…


だけど……



「愛崎さん! 黒田さん!」


先生の怒鳴り声が屋上で響いた。

私はあまりの衝撃に腰を抜かした。

美紀はおでこに手をあてて「あちゃあ」とおどけた。

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