好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
美紀の声は急に声を荒げた。

泣いている。

「淳のパパって市議会議員でしょ。和くんが少年院出てからも、権力使って、就職させなかったり、嫌がらせして。淳もまるで人が変わったように…」


『俺はね、悪いことをしながらも、こうやって平然と顔をさらけ出して働いている奴のことが、面白くてたまらないんだ』


今朝の淳の言葉を思い出す。

とげのある言葉。

でも

悲しい。

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