好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
どうやって家に帰ったのか

忘れちゃうくらい

私は興奮していた。


背中に羽がはえて

まるで飛んでいってしまうような

そんなフワフワした感じ。


恋愛って辛いけど、

この一瞬の幸せのためにあるのかもしれない。


両手に抱かれた携帯電話からメロディーが流れて

私の気持ちが頂点に昇ったそのとき


(明日は昼1時に姫んちに淳が迎えに行きます)


のメールが届いて一気に現実に引き戻された――

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