夫婦ごっこ
安らかな寝息をたててる 恒くん

その顔がとても愛しいから……
私は その顔に顔を近づける。


安らかに感じる寝息が くすぐったい。


「寝てる?」


答えない……。
きっと一晩中 千鶴さんの話を聞かされて
心を痛めて


恒くんもきっときっと切ない想いをしてたんだ。


  ね?寝てるよね?

私は恐る恐る

恒くんの頬にキスをした。


そして心の中で 「好きです。」と言った。

額に…鼻先に


そして私のファーストキスを奪った唇に
ドキドキしながら


唇を寄せる……。


魔法がかけられるなら
私を好きになって……。


そしたら恒くんをこんなに悲しませないから…。。
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