夫婦ごっこ
日曜の朝

いつものように目が覚めるとコーヒーの香り

俺は飛び起きてリビングへ


「おはよう~~。」紅波がエプロンをつけて
コーヒーをおとしている。


「何してる?大丈夫なのか?」

「うん もう元気もりもり~~。昨日買ってきてくれた
プリンとみかんゼリーも全部食べちゃった。」

可愛く肩をすくめる。


「よかった。だけど無理するな。
今日は俺が家事するから 紅波は寝てろ。」

「ダメダメ体がなまけちゃって……。」

「そんじゃ座ってろ。」

背中から抱きしめてソファーに座らせる。
紅波に触れるたびに俺に全神経は 電気が走ったように
敏感になる。


「トースト…焼くか?」

「じゃあお粥さん作って。恒くんお手製のね。」

「まかしとけ。」

昨日教わったことを思い出しながら作る。

「美味いか?」

紅波が熱くてふぅふぅ言ってるところに声をかける。


「アフ……ちょっと…あっつくて……。」
ウキウキしながらその返事を待つ。

  これか……

よく紅波もこうして聞いたっけ?

「恒くん 美味しい?」

俺は無感情にしか答えなかったな。
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