夫婦ごっこ
「紅って誰か付き合ってる人って
いるのか?」

「別に…。ただなんかそういうの
面倒くさい。アピールはされるけど。」

最後の言葉は慌てて
つけたした。


「好きな人もいないのか?」

「しつこいな~面倒だって言ったじゃん。」


「ごめん ごめん~」
恒くんは慌てて笑った。


「紅 何歳になった?」

「18歳だけど…?恒くんは?」

「25歳だよ。」

「うわ…おじさん……。」

「おじさん?紅だってあっという間だぞ。
どうするんだ?これから。」

「ん~~んなことわかんない。
でもテキトーに気の合った男と
エッチして結婚すっかな。
そしてベビーが生れて
ドキュンネームつけて……
離婚しちゃったりして……。」

恒くんは眉間にしわをよせて

「そんな人生には
進んでほしくないな。」

って言った。
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