ひきこもり女学生の脳内断面図







もしあの笑顔とともに腰タオルの先生が現れたら、どうしよう。







あの麗しい声で「背中流してくれる」なんて言われてしまったら、どうしよう。







もしそんなことがあったとして、私はその後無事に生きて帰れるのだろうか。








どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・








「どうしよう」の無限ループにまんまとはまった私。








そんなことはあり得ないから大丈夫だよ、と言ったところで私の妄想障害が簡単に癒えるわけなどない。








ギャアギャアギャア。頭の中は、まさしく釜ゆで状態。このままでは大やけどで後遺症が残ってしまうかもしれない。








確かにその背中は麗しいが。流せと言われたら、話は別問題である。








誰も「流せ」などとは言っていない。どこからどこまで、完全に私の妄想である。









そのきれいな背中も十分妄想のおかずにはなるが、腰のタオルだって十分デンジャラスポイントだ。









ここまで来るともう、何が何だか分からない。








ただでさえ風呂の蒸気で熱いこの風呂場で、こんな妄想をする私は完全にやられている。








体中に熱気をため込んだ私は、耐えきれずに頭から水をぶっかけた。我ながら行動も豪快である。






ハアハアハア、何をやっているのだ私は。







髪の毛から滴り落ちる水滴。辺りで煙が立ち込めてもおかしくないほどの熱しよう。







まるで発火した焼きイモに、ホースで水を引っ掛けた後のようである。








そうして私は半分くらい、正気を取り戻したのだ。青は精神の鎮静効果?そんなのウソに決まっている。







湯船につかっている私は、お湯の青を手ですくいながら、そう思った。








精神鎮静効果あるなら、なぜ今私はこうして荒れ狂う妄想を繰り返していると言うのか。


























< 71 / 303 >

この作品をシェア

pagetop