美加、時空を越えて
私はポジティブで、何があっても前向きで楽観的だと自負していた。
学校の先生も
「美加だけは 間違ってもネガティブにはならないな」って言っていたのに。
自分でも驚きだ。
こんな一面があったなんて。
多分、お葬式の時のひそひそ声。
「あの子のせいで守が死んだのよ」
あの言葉は私の心を引き裂いた。
誰が言ったんだろう?
由香里の声だと思うけど……。
それからも友達が集まるクラブや慈善活動。
私は様々な所で、中傷された。
女の子からの無視は辛かった。
だんだん人と会うことが苦痛になったわ。
老人ホ-ムのボランティアに行った時も、守は皆に親切で優しかったから、
お爺ちゃん、お婆ちゃんの
「あんなに心が優しくて綺麗な子は他にいなかったねぇ」
って言う言葉に耐え切れなくて、私はその場を逃げ出してしまった。
あんなに慕われていて、他人の為に自分の時間を使っても惜しくない人……。
私が死んだ方が良かった……。
本当に守は誰にでも声を掛けて気遣っていた。
「お爺ちゃん、もうここ、痛くない?」とか
「元気になって良かったね」とか……。
私はさっさっと帰りたくて
「守、私、もう帰りたい」って言っても、守は
「ご免ね。もう少しだけね」って……。
精神科で紙を渡されて、
「当てはまる所に丸をつけてね」
って言われて
「何が書いてあるのか頭に入って来なくて分かりません」
って言ったら
「落ち着いてからにしましょう」
って言われたわ。
2ヶ月程してから 病院に行って紙を見たら「死にたいと思った事はありますか」
とか書いてあって 殆んどに丸がついたわ。
自分で見て(私 重症……)
って思ったもの。
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