美加、時空を越えて
島美加が周りの人に助けを乞う。

「救急車、救急車を……。
誰か……。早くお願いします」

光「すまない、大丈夫だ。
タクシーを呼んでくれ」

島美加が、慌ててタクシ-を止めた。

光が、タクシ-に乗り込むと、タクシ-は、すぐに走り出した。

島美加、茫然と立ち尽くす。

島美加「光さん、大丈夫だといいけど……」
タクシ-が瞳の家に着く。
瞳が家から走り出す。

瞳「ああ、やっぱり……」

光が頭を抱え、呻きながら言う。

光「頭に長い針が突き刺さったような感じだ
一体……。
何が起こったんだ……」

瞳は、無言のまま 光を抱え、家へと向かう。

瞳が、光の身体をベッドに横たえると、静かに言った。

瞳「過去が変わったのよ。
美加さんも 頭を抑えて相当苦しんでいたわ。
今は眠っているけど……。
とにかく、この痛みが治まるまで、待つしかないわね」

その時、再び、光の頭に激痛が走った。

光「うわあ、頭が……。
頭が……。……ああ。助けてくれ……」


光は、ベッドの中であまりの痛さに意識が
もうろうとしていくのを感じていた。
(美加は……大丈夫なのか?)
途切れそうになる意識の片隅で考えたが、それどころではなかった。
無意識のうちに伸ばしかけた手は、瞳に向っていた。
光は、身動き一つも出来ずに急速に意識を失っていった。

次の日になった。
光は、頭を抱えるとゆっくりと身体を起こした。
数度瞬きをするとはっと我に返った。
シャツを上から羽織ると階段を急ぎ足で下りる。

「僕は、どれくらい意識を失っていたんだ?」






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