美加、時空を越えて
島美加が電話を切ると、玄関のチャイムの音が聞こえた。
「ピンポ-ン」
島美加が玄関を開けると、光が玄関に立っていた。

島美加「わぁ、光さん。
お久しぶりです。
私何回も光さんに電話したのに、つながらなくって。
私、避けられてるのかしらって落ち込んでたんですよ。
光さんに何かあったのかしらって、心配で瞳さんの家にも伺ったんですが、
誰もおいでなくて」
 
光(美加ちゃんも電話くれてたのか……。
それにしても、『光』から『光さん』に呼び方が変わっている)

光「僕も何回か この家に来たんだよ。
でも 誰もいなかった」

島美加「お母さん、いつも家にいる筈なのに
買い物にでも行っていたのかしら」
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