美加、時空を越えて
美加が、第5番目の扉の前に立つと後ろに人の気配を感じた。 

思わず振り返ると、そこには光の姿があった。

その瞬間、「バ-ン」

大きな音と共に崩れ去る扉があった。

跡形もなく扉が消えるとあたりは静寂に包まれた。

ゆっくりと美加は、光を見た。

光のまなざしは、優しく暖かだった。

「どうして 光がここにいるの?
扉はどうなったの?」

「ずっと美加の後を追ってきたんだ。
2700年の人達が、扉を壊したんだ。

心を開いて目を閉じて感じてごらん。」

……。美加、目をゆっくりと閉じる。

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