穢れなき雪の下で
ミユはどんどん歩いていく。


そして。
行くはずの店の前を迷うことなく通り過ぎた。

「ミユ?」

改めて、半歩先を行く彼女の横顔を見る。


唇をきゅっと噛みしめ、今にも泣きそうな顔で、一点を見つめてずんずんと歩いていく。



――ああ、もう。
  可愛いんだから。
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