穢れなき雪の下で
そうして、迷うことなく携帯電話を取り出して、しばらく通信していたが

「ま、出ないってことが結論だよね」

というと、メールを打ち始めた。

「手、かじかむよ?」

「うん。とっくに」

上の空の返事。
すぐにメールを送ると、えへへと俺に送信済みメールを見せてくれる。

『さよなら、バイバイ』


シンプルに、一言だけ書かれた本文。



たったこれだけで、恋を、男を簡単に切り捨てる彼女はやはり怖いと思う。



でも
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