穢れなき雪の下で
「イブに失恋とか、笑えないよねぇ。
お店キャンセルして、帰ろうか」
ミユは、携帯を見ながら言う。
店の電話番号を探しているんだろう。
一人でイブを過ごすのが淋しいから俺を誘ったくせに、失恋して淋しすぎると一人になりたがる、なんて。
やはり、彼女は少し変わっていて、でも、そういうところがすごく可愛いと思ってしまう。
つまりは、俺も少し変わっているんだろう。
俺は、電話を取り上げた。
「ちょっとー」
唇をとがらせて、俺に手を伸ばすミユのその手を握りしめる。
降りしきる雪の中で、冷え切ったその手を。
お店キャンセルして、帰ろうか」
ミユは、携帯を見ながら言う。
店の電話番号を探しているんだろう。
一人でイブを過ごすのが淋しいから俺を誘ったくせに、失恋して淋しすぎると一人になりたがる、なんて。
やはり、彼女は少し変わっていて、でも、そういうところがすごく可愛いと思ってしまう。
つまりは、俺も少し変わっているんだろう。
俺は、電話を取り上げた。
「ちょっとー」
唇をとがらせて、俺に手を伸ばすミユのその手を握りしめる。
降りしきる雪の中で、冷え切ったその手を。