あくまで天使です。


穴があくほど見つめたおかげで、木の上に引っ掛かっているもの細部が少し見えた。


真っ黒で、漆黒のでかい何か………


………んっ!?


「それで………ってどうした………葉木っ!顔色真っ青だぞ!」


私の胸元の名札を確認してから教師は声を荒げた。


クラスメイトはこの学年替えの一発目から、顔色が尋常じゃないほど白い女子生徒を見て絶句している。


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