あくまで天使です。
やっと口チャックしてくれたべリアルに、憐みの視線を投げかけ私は再び机に向き直った。
複雑な理論と計算式との格闘へしゃれこもうとすると
「………上等じゃねぇか!」
声を荒げ、べリアルはすごいスピードと荒い足音で部屋から出て行ってしまった。
本気で怒っているようだ。
後で謝ろう。神経を研ぎ澄まし目の前にある問題をにらんだ瞬間
「おい」
またさっきと同じ展開になっている。イライラをこめた眼で振り返った私だが、逆に度胆を抜かれてしまった。
べリアルが黒縁めがねをかけていたのだ。象牙色の顔にまたひとつ黒が増えた。
私が瞠目していると、彼はにやりと口角を釣り上げ
「俺が何でも教えてやるよ」