あくまで天使です。
「べリアルーちょっとここ開けてー」
プラスチックを通す熱を感じながら私はドアの前で呼び掛けた。
だがシャーペンを走らせるおとすら聞こえない。
釈然としない思いのまま私はいったん自分用のラーメンを床に置き、ドアを開いた。
「ちょっとべリアル。へんじぐらいしてくれても………あれ?」
机に目を向けても誰もいない。おかしいな、と思ったのもつかの間で、すぐ視界の隅に黒い物体を捉えた。
「………おい!何勝手に私のベッドに寝っ転がってるのよ!」
でかい図体をはみ出させながら豪快に鼻ちょうちんを膨らませている。
「早く起きてよ!ラーメン伸びるでしょうが!」
目を怒らせながら足で少し強く蹴ってみるが、全くの無反応。