あくまで天使です。


その後は入っては出て、出ては入っての繰り返しだった。


べリアルは途中から私の隣にいた。本人いわく、空中歩行は酔うらしい。


彼女たちを見失ったときだけ空を飛んでもらった。


私は近寄れないので、べリアルに会話を盗聴してくるように頼んだのだが、顔を真っ青にして断固拒否されたので話の内容はつかめなかった。


何をそんなにおびえているのだろう?


月緋達は公園へはいって行った。太陽が傾き始め、時刻は4時を回った。


私はそこで足をとめた。


べリアルが不思議そうな顔で振り返る。


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