あくまで天使です。


はっとして窓に張り付くと、肩を並べた二人がカフェを出ているところだった。


「再開するわよ!べリアル!ちゃんとついてってね!」


『おまえも来いよ!』


「行くわよ!会計払ってからね!」


『やっぱ食ってんじゃねえか!』


怒声をかき消し、急いで財布から無理やり絞りとり、紅茶とコーヒーとミルクプリンとアイスの代金を払った。


くっそ高かった。


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