あくまで天使です。
リラックス効果があるオレンジジュースをこくりと飲む。
ふぅと一服する。少し落ち着いた。
外は街灯の明かりが暗闇を消して、空では満月がそれを手伝っている。リビングで私は一人で雑誌を片手にダラダラしていた。あの天使は降りてこない。永久に来ないでほしい。
こうしていると、夕方のやり取りがウソと思える。
このまま有耶無耶にあの存在も消えてくれないかな、などと気のいいことを考えていると二階から荒い足音が降りてきた。
コップを持つ手が自然に反応する。
ドキドキと心臓をいやな方向へ高鳴らせつつ、壊れたブリキのように雑に開かれたドアの方角へ首をやった。