スターレディ物語
桜苑もコーヒーを購入すると、ミーティングルームのドアが勢いよく開いた。


「HOHTA(ほーた)!」

素と桜苑が顔を見合わせた。


「は?」


「だから、HOHTAが歌詞書いてくれるんだって!サヴァランのついでにって」


素は眉間に皺を寄せた。


「なに、そのついでって。酷い」


花崗は、慌てて言い直した。


「ついでっていうんじゃなくて、本格的なバンドの歌詞を書いてみたいって。だから、HOHTAにデモテープをできるだけ早くに出せないかな?」


素は軽く息を吐いて、クリアファイルを花崗に差し出した。


「新譜。僕は明日、持ってくるから」


「早いね。ありがとう」


「じゃ、お先に失礼します」


素は桜苑に軽く頭を下げた。
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