スターレディ物語
花崗が、素の頭に視線を向けて、ハッキリと言う。


「素、髪の毛、そろそろ染めないと」


素は、頬を膨らませた。


「メンドクサイ」


「姿も見られてるんだから。スケジュール、確認して、勝手に予約するからね」


「はいはい」


素は渋々納得して、ミーティングルームを後にした。


素はイヤホンを着けながら、事務所の出口に向かおうとすると、受付嬢が困りながらも嬉しそうな顔をしているのが視界に入った。


素は急いで駆け寄った。


「あの!」


スーツ姿の男性は、振り返り、素の姿を見るとニッコリ笑う。


「本当に来てしまいました」


素は軽く頷いて、事務所近くにある甘味処に連れて行った。
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