スターレディ物語
「いつなら大丈夫ですか?ゆっくり、お話、したいです」


男性は着いてくる。


「結婚してる人が近寄るのはおかしいですから!」


素はそう吐き捨て、走り去った。


一心不乱に自宅に戻ると、新曲のデモテープをすぐに作り終え、食事を忘れて眠りに落ちた。


勝手に目が覚めると、メールが入っていた事に気付く。


美容室の予約についてだった。


明日は録画番組があるし、丁度いい、と素はデモテープ等を乱暴にリュックに詰め込むと、事務所に向かって歩き出した。



朝のラッシュが終わる頃、事務所に到着した。


事務所前には、チラチラと人を探しているスーツ姿の男性がいた。


素は一瞬目を見開いて、無視して通り抜けようとすると、声をかけられた。


「素!おはよ!」


華だった。
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