スターレディ物語
注文したハンバーガーとサンドイッチ、アイスティーが届いて、素は食べ始めた。


「うん、美味しい」


作曲は楽しく浮かぶし、ベースを弾いている時も楽しい。


でも。


恋愛なんて、分からない。


初恋と言える相手は、容姿のせいで馬鹿にされて。


素はトートバッグを漁って、大きめのノートを見つめた。


色鉛筆を取り出して、抽象的な絵を書く。


特に集中している訳ではなく、どんな曲を作りたいか、を何となく形にしていく。


こうやって絵の時もあれば、立体的な物の場合もあるし、時には食べ物、写真に至るまで、様々だ。


「八月か九月か……」


毎月新曲は、メンバーが追い付かない。涌き出る泉のように曲ができるので、素はサヴァランや、後輩に提供していた。
< 35 / 38 >

この作品をシェア

pagetop