スターレディ物語
クリームパフ、フルーツパルフェを書き終えて、飲み物を更に追加すると、息を切らせたスーツ姿の男性が立っていた。


「お待たせしてしまって……」


男性は素の前の椅子に腰を下ろし、アイスコーヒーを注文した。


「……勝手に待ってただけですから」


「綺麗な桜色ですね。心が晴れます」


素はノートをトートバッグにしまって、注文した飲み物を口にした。


「……知ってたんですね、わ……たしのこと」


男性は瞬きをして、苦笑した。


「確かに聞いてはいました。でもそれとは関係なしに、好きになってしまったんです」


素はチラッと男性に視線を向けると、男性は真剣な眼差しを素に向けていた。


「九龍素さん。わたしと付き合って下さい。できれば、結婚を前提に」

< 37 / 38 >

この作品をシェア

pagetop