お姫様だっこ
「よし、帰ろっかぁ♪あたしもう大丈夫だし!」
「あ。あのさ…」
帰ろうとした時…
あたしの目の前に現れた。
「美優!!」
小さい体で息を切らしながら、シワくちゃな顔でコッチを見てた。
そのシワくちゃな顔には涙が流れてたんだ。
「おばぁちゃん……」
目の前におばあちゃんがいる。
「大丈夫!?もぉ!心配かけて!!こんな傷だらけで…」
あたしは少し動揺してしまってた。
「大丈夫だってば。心配ないし」
「帰るよ!!」
おばぁちゃんがあたしの腕を引っ張る。
「いや、デモあたしは友達と…」
「いいよ。帰りな?」
「そうだよ!おばあちゃんと一緒に帰んなよぉ」
「また明日…な?」
研…菜帆…俊…
あたしは言うとおりにしようと思った。