お姫様だっこ




「おぃ!研。美優ちゃん…いいのかよ?」





そんな声が聞こえた。



「あぁ」



研はそう言った。





あたしは置いてけぼり。






おいていかれた―――





あたしの心は砕けていく…






また、…





あたしは捨てられるの?





ママと父親の次は




研に捨てられるの?










教室中がザワついていた。






「美優っ?」




気がつくと菜帆が隣にいた。




「研は?」






何も答えず呆然と立ち尽くしているあたし。





「とりあえず教室戻ろう?」






菜帆に手を引かれて教室に戻った。





菜帆が来てくれなかったら、多分あの場で泣き崩れてたと思う。









菜帆がいてくれて良かった。
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